SDGsへの取り組み

マクセルグループは、「和協一致 仕事に魂を打ち込み 社会に貢献する」
という社是のもと、「強みを活かした社会課題解決への"挑戦"」である
CSV(※1)経営と、「自らが環境・社会に及ぼす影響への"責任"」である
CSR活動の両面から、持続可能な社会の実現に向けて貢献していきます。

  1. CSV Creating Shared Value(共通価値の創造)
SUSTAINABLE DEVELOPMENT GOALS

SDGsへの貢献

「SDGs(Sustainable Development Goals、持続可能な開発目標)」とは、2015年9月の「国連持続可能な開発サミット」において193の国連加盟国により全会一致で採択された2030年までに地球規模で解決すべき17の目標と169のターゲットのことであり、世界各国の政府はこの目標に合意しています。また、SDGsを達成するうえで、全産業の企業は重要なパートナーとして位置付けられ、持続可能な開発目標の解決に向けた積極的な行動が求められています。マクセルグループは提供する製品やサービス、CSR活動を通じて、SDGsの目標達成に貢献していきます。

SUSTAINABLE DEVELOPMENT GOALS

強みを活かした
社会課題解決への"挑戦"

グローバルで顕在化しているさまざまに絡み合った社会課題に対して、マクセルグループの強みであるアナログコア技術を発揮し、私たちだからこそ提供できるソリューションを創り出すことで、製品やサービスを通じた社会課題の解決に挑戦しています。

マクセルグループのCSV経営

マクセルグループはサステナビリティ活動をより一層重視し、環境課題、社会課題と事業の紐付けを強固にするために専任部署を20年度に設置しました。世の中の急速な変化に対して柔軟な対応が求められております。
22年度からコーポレートコミュニケーションを強化する体制として、社会の変化への様々な対応とマクセルグループの事業活動への落とし込みについて情報開示を推進してまいります。

CASE01

いつまでも・どこでも・安心安全な電池を

エナジー事業本部

全固体電池

  • 3 すべての人に健康と福祉を
  • 7 エネルギーをみんなにそしてクリーンに
  • 9 産業と技術革新の基盤をつくろう
  • 11 住み続けられるまちづくりを
  • 12 つくる責任つかう責任
全固体電池
提供価値

現行のリチウムイオン電池は電解液を用いているため、安全性や寿命および耐熱性に懸念があります。
マクセルは、古くからのパートナー企業と共同開発することで高性能な無機系固体電解質の導入に成功しました。 安全性、耐熱性、長寿命など、現行のリチウムイオン電池の課題を解決できる全固体電池により、廃棄物削減や各産業分野での労働力減少へのサポート(メンテナンス工数削減)を行います。

全固体電池

CASE02

いつまでも・どこでも・安心安全な電池を

エナジー事業本部

耐熱コイン形リチウム電池

  • 3 すべての人に健康と福祉を
  • 7 エネルギーをみんなにそしてクリーンに
  • 9 産業と技術革新の基盤をつくろう
耐熱コイン形リチウム電池
提供価値

耐熱性に優れた材料と当社独自の封止技術により、作動温度範囲を向上させました。
TPMS(タイヤ空気圧監視システム)のセンサ用電源など、車載用に適した電池です。 この耐熱CR電池は、パンクの事前検知システムに使用されるもので、企業責任という観点から、交通事故を減らして社会の安全、安心を守ろうという世界的な動きに対応するものになります。 この製品は、現在も世界の70%のシェアを持っています。*2023年8月時点 マクセル調べ

耐熱コイン形リチウム電池

CASE03

「いつまでも」「どこでも」「安全に」

エナジー事業本部

ガルバニ電池式
鉛フリー酸素センサ(O2センサ)

  • 6 安全な水とトイレを世界中に
  • 8 働きがいも経済成長も
  • 9 産業と技術革新の基盤をつくろう
  • 12 つくる責任つかう責任
  • 14 海の豊かさを守ろう
  • 15 陸の豊かさも守ろう
ガルバニ電池式鉛フリー酸素センサ 酸素センサ O2センサ
「2020年“超”モノづくり部品大賞」(主催:モノづくり日本会議、日刊工業新聞社)にて「健康福祉・バイオ・医療機器 部門賞」を受賞しました。
提供価値

欧州RoHS指令対象物質の“鉛”は、有害化学物質ですが、代替技術が確立されていなかった酸素センサの“鉛”は適用除外であり、世界中で使用されています。 マクセルは、環境配慮の点から自社の販売についても、鉛フリー酸素センサへ経営資源を集中していくことで、社会の環境課題の解決に貢献していきます。 “鉛”に代わる負極とその負極に適した弱酸性電解液を自社開発したことによってCO2や他の酸性ガスの影響を受けにくい、長寿命のガルバニ電池式 鉛フリー※酸素センサを製品化しました。
負極として”鉛”を使わない※ことによって、土壌汚染や海洋汚染、人体への影響などのリスクを低減させていきます。
製品を構成する各部品(均一物質中)に含まれる鉛が0.1wt%以下を意味しています。

ガルバニ電池式鉛フリー酸素センサ(O2センサ)

CASE04

人々の生活の質の向上をサポートする

機能性部材料事業本部

防水・気密テープ(ブチルテープ)

  • 9 産業と技術革新の基盤をつくろう
  • 11 住み続けられるまちづくりを
  • 12 つくる責任つかう責任
防水・気密テープ(ブチルテープ)
提供価値

建物の漏水やカビの発生、金属部の錆発生および壁・天井材の劣化を抑えることで、廃棄物を削減したり、建物の屋内外に通じる配管周りなど、住宅部材の間にできる隙間を埋めることで、空調の効率改善に役立ちます。 東南アジア地域における、防水シート工法を使用した住宅の施工推進や、北米における、気密部材の適用推進に取り組んでいます。 北米における、気密部材の適用推進に取り組んでいます。 防水シート工法や気密部材を広めていくことで、その地域の居住空間の改善に加え、現地業者の技術向上と環境への配慮を図っていきます。

防水・気密テープ(ブチルテープ)

CASE05

人々の生活に安全、安心を届ける

ライフソリューション事業本部

オゾン除菌消臭器

  • 3 すべての人に健康と福祉を
  • 7 エネルギーをみんなにそしてクリーンに
  • 9 産業と技術革新の基盤をつくろう
  • 11 住み続けられるまちづくりを
  • 12 つくる責任つかう責任
オゾン除菌消臭器
提供価値

衛生意識の高まりにより、菌やウイルス、ニオイを取り除くことができる商品のニーズが増えています。
オゾンは、菌やウイルス、ニオイの元を分解して酸素に戻る特性を持っています。このオゾンの特性を活かした
除菌消臭器「オゾネオシリーズ」は、ホテルの客室や病院の診察室などさまざまな場所で使用されています。
今後も顧客のニーズに沿った商品開発及びラインアップの拡充を図り、快適な生活をサポートしていきます。

オゾン除菌消臭器

CASE06

環境に配慮したエコパッケージ

ライフソリューション事業本部

エコパッケージ DVD-R、CD-R

  • 9 産業と技術革新の基盤をつくろう
  • 12 つくる責任つかう責任
  • 13 気候変動に具体的な対策を
  • 14 海の豊かさを守ろう
環境 配慮 エコパッケージ DVD-R CD-R
提供価値

近年、プラスチックごみや地球温暖化問題を背景に、プラスチック材料を削減し環境に配慮した製品やパッケージのニーズが高まってきています。従来のDVD-RやCD-Rはディスクを収納するプラスチックケースやパッケージに、多くのプラスチック材料を使用していました。本製品はプラスチックケースの代わりに紙スリーブを採用、パッケージにも紙材料を使用することで、プラスチック材料を削減し*1環境に配慮しています。プラスチック使用量削減率*2は、プラスチックケース品の場合は10枚パックで95%、20枚パックで98%、複数のディスクを重ねて収納できるスピンドルケース品の場合は10枚パックで69%、50枚パックで78%と、それぞれ大幅に削減しました。また、紙スリーブでディスクを保管することにより、省スペースな収納を実現します。
*1 プラスチック材料を削減、プラスチック使用量を大幅に削減: 従来品のプラスチック使用量と比較して
*2 プラスチック使用量削減率: 従来品と比較して

記録メディア 録画用DVD-R

マクセルグループのCSR活動

マクセルグループは、事業を通じた社会課題の解決に加え、地域社会の一員として地域に根ざした活動を展開することが良き企業市民としての責務であると考えています。より良い社会を実現するため、さまざまな社会貢献活動を積極的に推進しています。

地域社会と共に

With Local Communities and Society. 次世代教育 環境保全 地域共生

マクセルグループは、社会の一員であることを深く認識し、公正かつ透明な企業行動に徹するとともに、環境との調和、積極的な社会貢献活動を通じ、良識ある市民として真に豊かな社会の実現に尽力することを基本理念としています。世界に拠点を持つマクセルグループが社会と共存共栄するため、「次世代教育」「環境保全」「地域共生」の3つの柱のもと、社員が主体となり、社会貢献活動を行っています。

次世代教育

Next-generation education. 職業体験 電池教室

マクセルグループでは、地域の小中学生を対象に、学校では学ぶことのできない企業での実体験やものづくり教育を通して、”働く楽しさ” ”つくる楽しさ” ”学ぶ楽しさ” を実感してもらいたいと考えています。
マクセルフロンティア株式会社 宮城事業所、米沢事業所、マクセル株式会社 小野事業所では中学生を受入れ、職業体験を実施。マクセル株式会社 京都事業所では小学生を対象とした電池教室を開催しました。

次世代教育

Next-generation education. ダヴィンチマスターズ マクセルアクアパーク品川

マクセルは、子どもたちが楽しみながら“自己肯定感・思考力・行動力・他者との協働・社会意識力”を育み、「非認知能力」の向上を目的とした場を提供する「ダヴィンチマスターズ」に参画し、オリジナルの体験プログラムを提供しています。
2022年3月 マクセル アクアパーク品川で開催  気候変動による災害と防災の意識、備えの重要性を伝え、災害時に役に立つランタン「ミズシオン」を使って塩水と空気で発電する実験とその仕組みを紹介するプログラムを実施しました。
2023年2月、10月 マクセル アクアパーク品川で開催  アナログコア技術の紹介と電池の開発・製造につながる「まぜる」技術の奥深さを伝え、まぜて作るひかるベッタりんの実験を通して科学を体感するプログラムを実施しました。

環境保全

Environmental preservation. 清掃活動

マクセルグループでは、各事業所が主体となって工場周辺や地域の清掃活動を行っております。
マクセル株式会社 小野事業所、川崎事業所、小淵沢事業所、マクセルフロンティア株式会社 岐阜事業所、宮城事業所、米沢事業所等でも実施。またマクセル株式会社 京都事業所では近隣の海浜に出向き、海洋プラスチックを中心に海ゴミ拾いを実施しています。

地域共生

Coexistence with communities. 車椅子寄贈 花いっぱい活動

マクセルグループでは地域社会の一員として地域に根ざした活動を国内外で積極的に行っております。
マクセル株式会社 川崎事業所、小淵沢事業所では、書き損じハガキなどの回収によるポリオワクチンの寄付、車椅子の寄贈を目的としたアルミ缶回収活動を実施。従業員とそのご家族の協力のもと、このたび、222kgのアルミ缶を回収。その回収益で車椅子1台を購入し、社会福祉法人に寄贈しました。
マクセル株式会社 京都事業所では、年に2回、地元大山崎町の小学校2校と共に「花いっぱい活動」を実施。環境委員や園芸委員の生徒さんたちに植え付けの方法を教えたり、時には環境の話もしながら和気あいあいと活動しています。この花は運動会の応援席や入学・卒業式などで華を添えていただいています。

植林活動

植林 CO2排出量削減 Green Stencil Program マクセルの森

マクセルグループの地球温暖化対策の活動は、工場省エネや再生可能エネルギーの導入等の活動を継続的に行っていますが、その他の取り組みとして植林活動支援について紹介いたします。
樹木は大気中の二酸化炭素を吸収し体内に炭素を蓄積することから、植林はCO2削減に有効な手段であります。
マクセルが有する精密微細加工技術で開発・製造した電鋳製品の売上の一部を寄付してカラマツの植林を実施しています。カラマツは30年間で約250キログラムのCO2削減に貢献します。本プログラムの名称を当社で「Green Stencil Program」と命名して継続して推進しています。

Green Stencil Program

自らが環境・社会に及ぼす影響への"責任"

マクセルグループでは、社会から信頼され、共感を得られる企業であり続けるため、果たすべき使命と役割を示した 「マクセルグループ行動規範」 「マクセルグループ企業行動基準」や、具体的な行動方針を表した「CSR活動取り組み方針」のもと、CSRに配慮した事業活動を推進しています。

マクセルグループCSR活動取り組み方針

  1. 企業活動としての社会的責任の自覚
    マクセルグループ全役員および全従業員は、企業の社会的責任(CSR)が企業活動そのものであることを自覚し、社会および事業の持続的発展を図るべく、本取り組み方針に基づいて、社会的責任を果たしていきます。
  2. 事業活動を通じた社会への貢献
    優れた研究・技術開発を基盤とした事業活動によって、安全かつ良質な製品・サービスをお客様に提供するとともに、豊かで活力ある会社の構築に貢献します。
  3. 情報開示とコミュニケーション
    マクセルグループを取り巻く多様なステークホルダーとの信頼関係を維持・発展させるため、公正で透明性の高い情報開示を行うとともに、さまざまなコミュニケーションを通じてステークホルダーへの責任ある対応を行います。
  4. 企業倫理と人権の尊重
    文化や道徳観、倫理や法体系等が多様であるグローバルな事業環境において、公正で誠実な事業活動を行うとともに、人権の尊重および高い企業倫理に基づいた行動を取ります。
  5. 環境保全活動の推進
    環境と調和した持続可能な社会の実現に向けて、環境に与える負荷を低減し、限りある資源の有効活用を行います。
  6. 社会貢献活動の推進
    良き企業市民として、より良い社会を実現するため、社会貢献活動を積極的に推進いたします。
  7. 働きやすい職場作り
    全ての従業員にとって、働きやすい、やりがいのある職場作りに努めるとともに、仕事を通じた自己実現や自己成長を図ることのできる意欲ある従業員を積極的に支援します。
  8. ビジネスパートナーとの社会的責任意識の共有化
    全てのお取引先様に協力を求めて、社会的責任意識を共有し、公正かつ健全な事業活動の推進に努めます。