顧客とともに「グローバルな成長を支えるローカル人財」

グローバルな成長を支えるローカル人財

Maxell Corporation America
John Phillips

 1984年7月、私は倉庫の作業員としてMaxell(UK)Ltd(当時、以下(MUK)) に入社しました。 MUKは世界的に拡大していたVHS需要に対応するため、私が入社する数カ月前からすでに稼働していました。1989年にはカセットテープとフロッピーディスクの生産が新たに加わりました。その後、磁気メディア需要が減退し始めた 1996年から、MUKはかつてメディア製品を生産していた成形設備の活用、及びそれまでに培ったノウハウを利用して新たに自動車セクターに参入することに成功しました。我々は多様化戦略を掲げ、すでに持っている独自技術や知識、技能をフル活用し、信頼できる請負業者として確固たる地位を築き、現在も自動車業界のティア1サプライヤーへ部品供給を行っています。
 2003年には自動車部門に加えて医療機器の生産を開始したことで(メディアメーカーから)成形メーカーとしての地位を確立しました。その後2008年にはマルチメディアの生産は終了しました。
 私はMMS(Maxell Molding Services)創立当初から大きく様変わりする製品の変化を見届け、そして変化への対応こそがグループの成長へと導くことができたと思っています。特に高品質基準を要求さ れる医療及び自動車セクターへの参入の試みは今までにない挑戦で、その成功と維持継続により英国だけではなく世界的な成形メーカーとしての地位を確立できたと思っています。
 私は現在、Maxell Europe Ltd.のMMS製造部門のマネージャーです。私たちはサクセスストーリーを描くべく、単に多様なビジネス戦略として進化を続けただけではなく、常に新たなビジネスチャンスを追求するための相互理解、マインドリセット、労働倫理を現場に浸透させてきました。
 「成長は人の熟練がもとになる」と言います。 ここテルフォード工場での私たちのモットーは「Can do together(力を合わせれば必ずできる)! 」です。 そしてこれを継続することにより、私たちは明るく成功した未来が間違いなくやってくると信じています。

「統合報告書 2021」より