Intellectual Property
01 独創技術によるイノベーション創出

ビジョン・方針

 Mission  知財基本業務-知財活用-イノベーション活動のサイクルで、知財価値を最大化する

 Vision  知財でワクワクできる会社

知財基本業務 イノベーション活動 知財活用 サイクル

「知財基本業務-知財活用-イノベーション活動のサイクルを通して、
マクセルの優位性を確保すると共に、持続可能な社会を実現する技術の具現化を支える」

 マクセル独自の アナログコア技術 を中心に、技術戦略と知的財産戦略が一体となった事業活動を推進しています。また、「maxell」ブランドをはじめとした知的財産の適切な保護を目的とする権利の創生・育成・管理の基本業務、及び知的財産の積極的な活用、独創技術のイノベーション追求を通して、優位性の確保と持続可能な社会への貢献に努めています。一方で、研究開発の初期段階から他社特許を慎重に確認するなど、公正なビジネス環境を構築するため他社の知的財産も尊重する姿勢を堅持しています。
 また、マクセルの価値創造の持続的成長に知的財産を活かすため、知的財産の投資・活用戦略は取締役会への報告とガバナンスに基づき推進しています。

  • 事業を支える知財戦略

 マクセルでは、事業環境、事業戦略、知財情報分析をベースとして、知的財産による事業への貢献を最大化するために、事業ごとに想定するあるべき将来の知財活用から現在を振り返るバックキャストにより知財活動を計画するIPグランドデザイン活動及び、重要技術を中心に重点的に知的財産権を育成する戦略発明活動を通じて、5年後、10年後に活きる知的財産権ポートフォリオを着実に構築していきます。

マネジメント・体制・制度

組織体制 知財・イノベーション本部

組織体制

知的財産の統括は「知財・イノベーション本部」が行っており、組織は知的財産の戦略策定、管理をする部門である「知財戦略部」、ライセンスや商標等の活動を通じて社内外をつなぐ「クロスリンク部」、知的財産創生の推進を行う「知的財産部」、イノベーション活動と知的財産の活用を主軸とした「イノベーション部」の4部門で構成されています。当部門内での横断的な活動として、保有する権利の潜在的な価値を見直す機会や、知的財産部員が発明を促す機会を創出し、専門知識の共有を図り、レベルアップに取り組んでいます。

部門間の連携 アナログコア技術

部門間の連携

知的財産部門が発明/デザインの創生や出願動向調査等の知的財産活動で蓄積した情報を提供し、研究開発/事業部門が各活動で蓄積した技術情報や業界情報等を提供する仕組みにより、"持続可能な社会を実現する技術の具現化"の核となる「知的財産戦略と技術/事業戦略」について、知的財産部門と研究開発/事業部門は、部門の垣根を越えた連携体制を構築しています。

報奨/表彰制度

知的財産創生を推進する制度として、事業に貢献する優れた知的財産に対する表彰制度、および発明等に対する相当の利益を還元するための報奨制度を設けています。
報奨制度については2005年の法改正による職務発明制度の導入を起点とし、2016年4月の特許法改正に伴う使用者帰属への変更、2020年度に発明者/創作者のイノベーション力向上を一層図るために事業への貢献を適時還元できる制度へと改定を行い、法や環境に応じた見直しを行っています。

教育制度(基礎教育/階層別教育)

部内活動として各知的財産部員が有する教育ノウハウを集約し、新入社員向け、設計部門向け等、対象ごとに教育内容の質向上を目的とした階層教育システムを構築する活動を実施しています。
 また、それらの成果をeラーニング教材として社内教育に活用し、広く教育できる仕組みを整えています。さらに、次世代を担う知的財産部員の育成として、若手社員のOJTも実施しています。
近年では外部講師を招き、技術者を対象とする知的財産制度講習を行い、知的財産における教育体制を充実させています。

活動

知的財産視点での全社横断型イノベーション活動

知的財産部門、新事業統括本部、営業統括本部及びグループ各社の連携により、マクセルグループ保有技術に関する知的資産、人的資産を網羅的に探索し、これらを活かして、事業セグメントを越えた新事業創生を前提としたイノベーション活動を推進しています。

発明創生活動を通じたSDGsへの貢献

SDGsに貢献するイノベーションを促進するため、発明の発掘段階からSDGsとの結び付きを意識した知的財産の創生を推進しています。その一環として、当該発明が貢献するSDGsの開発目標を明細書に記載する活動を行っています。

他社を尊重する公正な事業活動への貢献

外部機関との協力体制を構築し、情報収集を行いながら知的財産権の保護に努めています。また、研究開発段階から新製品販売前までのさまざまなフェーズで適切な目標を設定した上でクリアランス活動を行い、他社の知的財産を尊重する活動を継続して行っています。

知財活用方針

知的財産で自社事業の保護と発展に寄与します。また、他社へ知的財産をライセンスすることで実施料を獲得し、自社収益に直接的に貢献し、新たなイノベーション、継続的な知財創生につなげていきます。マクセルの祖業である電池分野、価値の高い特許を持つ映像・通信分野では、自社知財が適切に尊重されない場合には、やむを得ず訴訟などの手段に出ることも辞さず積極的にライセンス活動を展開しています。

模倣品対策

第三者によるブランド不正利用などによるブランド毀損のリスク低減のため、主要各国での税関登録、eコマースサイトの監視など、デザインの模倣品やマクセルブランドを装った模倣品の製造や販売、類似商標の不正な出願及び登録に対しては毅然とした態度で対策を講じています。

実績

知的財産権件数状況

国内外 特許資産状況 保有件数
国内外 特許出願件数
*マクセルグループ全体の件数 

【社外表彰】

マクセルの積極的な知財活動および創生した知的財産は、社外でさまざまな表彰をいただいております。

  • アジア知財エリート (ASIA IP Elite)

マクセルは、国際的に権威のある知財メディア Intellectual Asset Management (IAM)より、知財をビジネス戦略の中核に位置付け、
優れた知財活動を行っている企業の一つとして、「ASIA IP Elite」(アジア知財エリート)に2018年から2024年迄連続して選出されています。  ※IAM Webページ IAM's 2023 Asia IP Elite revealed - IAM (iam-media.com)

国内受賞リスト
受賞年度         表彰名 受賞対象名 特許・意匠登録番号
2020 近畿地方発明表彰 発明奨励賞 ワイヤレスイヤホン​ 意匠登録第1633721号
グッドデザイン
ロングライフデザイン賞
電気シェーバー​
グッドデザイン賞 ポータブル電源 意匠登録第1656262号
2019 グッドデザイン賞 完全ワイヤレス
イヤホン
意匠登録第1633721号
意匠登録第1638255号
ヘアドライヤー 意匠登録第1636840号
2017 グッドデザイン賞 EMS運動器 意匠登録第1599398号​
2016 近畿地方発明表彰 発明奨励賞 高容量化可能な​
リチウムイオン二次電池
特許第5279101号
2015 コイン型リチウム電池 特許第3722374号
受賞 電気シェーバー ポータブル電源

(English)

 

マクセル 知財・イノベーション本部特別企画 知財のおしごと 知財部門 座談会
【座談会】知財のお仕事について京都・横浜の各地区で働いている皆さんにお集まりいただき語っていただきました。