マテリアリティ 価値を生み出す人・組織づくり
えるぼし 認定

マクセルでは、特にマネジメント・リーダー層のダイバーシティに関する意識の底上げや、柔軟な働き方を実現する会社制度を見直すとともに、女性の積極採用・登用を進めながら、ロールモデルの育成を図っています。2019年度には女性活躍推進に関する状況などが優良な企業に発行される認定マーク「えるぼし」認定の2つ星を獲得し、さらなる女性活躍の推進に取り組んでいます。また、障がい者も含めた、さまざまな従業員が働きやすい、働きがいのある職場づくりを推進しています。CUD(カラーユニバーサルデザイン)の浸透や、音声読み上げソフト対応のEラーニング教材づくり等のハード面に加え、職場での合理的配慮の呼びかけ等ソフト面での職場環境整備を進めています。

体制

人事総務部にダイバーシティ&インクルージョン推進プロジェクトであるM-Wing活動の事務局を設置

目標

  • 女性新卒採用:事務系50%、技術系25%以上
  • 男性育児休業等の取得促進 取得率100%

実績

採用に関しては、新卒採用の女性比率について目標を定め(事務系50%以上、技術系25%以上の継続)、進めています。2025年度入社の新入社員については、事務系50%以上、技術系25%以上の目標を達成しています。また、男性育児休暇の2024年度取得実績は83%となりました。定期的に社内で男性育休座談会を開催し、男性社員の育児休暇取得をめざしています。マクセルでは今後もダイバーシティ&インクルージョンの推進に向けて活動を続けてまいります。

活動

ダイバーシティ推進プロジェクト「M-Wing」

マクセルでは、ダイバーシティ&インクルージョンを重視し、異なる価値観、感性、経験を有する人財を活かすことにより、組織の問題解決力、創造性、柔軟性の向上をめざしています。ダイバーシティ推進プロジェクト「M-Wing」は、2013年に女性活躍推進プロジェクトとして発足し、現在は、ダイバーシティ全般に広げて活動しております。

男性育休座談会、女性管理職インタビューの実施

2024年度は、男性育休座談会と女性管理職インタビューを実施しました。男性育休座談会では、実際に育児休暇を取得した男性社員とその上司が登壇し、当時のエピソードを語りました。また、参加した若手社員や新任課長を交えたグループトークも実施しました。「職場で男性が育休を取得しやすい環境づくりに必要なこと」「会社にしてほしいこと、自分にできること」などをテーマに意見交換を行い、管理職、育児休暇取得者、若手社員それぞれの立場で考える機会となりました。
また、女性管理職インタビューでは、マクセル初の女性部長に対して「管理職になる前と後で変わったこと、変わらなかったこと、若手の頃のキャリアや目標、仕事とプライベートのバランスの保ち方等」を中心にインタビューを行い、社内イントラネットにて女性管理職のキャリア感について従業員へ周知しました。
M-Wing活動方針について、「誰もがいきいきと働くことができる職場・組織づくり」から「多様な挑戦を支え合う職場・組織づくり」に再定義し、2025年度以降も「女性管理職」のリレーコラムを通して従業員の挑戦ストーリーの発信、座談会実施による社員同士で支え合う場づくりを継続し、ダイバーシティの醸成を進めていきます。

女性管理職
インタビュー

「D&I AWARD 2024」「アドバンス認定」の取得について

D&I AWARD ADVANCED in diversity & inclusion 2024 LOGO

マクセルは、ダイバーシティ&インクルージョンに取り組む企業を認定する日本最大のアワード「D&I AWARD 2024」(主催:株式会社 JobRainbow)において、「アドバンス」認定を受けました。「アドバンス」認定は、D&Iを先進的に進められ、ロールモデルとして日本のD&I推進を牽引し、社員一人ひとりがD&Iを尊重するような社内風土の醸成やさらなる変革に今まさに取り組んでいる企業として評価を受けたものです。
マクセルは、マテリアリティ(重要課題)のアクションプランの一つに、「ダイバーシティ&インクルージョンの推進(多様な人財活用と異なる価値観の受容)」を設定しています。今後も、「一人ひとりが活躍できる会社・職場づくり」をスローガンに、異なる価値観、感性、経験を有する人財を活かすことにより、組織の問題解決力、創造性、柔軟性の向上をめざしていきます。

社内への風土醸成

マクセルではダイバーシティ&インクルージョンの考え方を従業員に広く浸透するため、様々手段でダイバーシティ&
インクルージョンの風土醸成に取り組んでいます。

風土醸成の取り組み

  1. 1.ダイバーシティ推進に関するトップメッセージ
  2. 2.ダイバーシティ推進に関するポスターの作成
  3. 3.社内イントラネットサイトにて、育休座談会や女性管理職インタビュー記事の掲載
  4. 4.色覚多様性に配慮した「カラーユニバーサルデザイン(CUD)」の周知
個性は可能性
CUD M-Wing

障がい者が活躍できる職場作り

川崎事業所では、"障がい者が活躍できる職場作り"を推進しています。2015年7月から総務課内に福祉事業所(略称CW: Community Workshop)を開設し、本格的な障がい者職場(CW)の稼働を開始しました。現在、この(CW)は運営社員4名、障がい者8名の計12名体制で活動しています。「障がい者だから」と自らを制限するのではなく、「我々も自社に貢献したい。利益をもたらしたい。」という想いで、製品の一つであるブチルテープの端材部の分別リサイクル作業や副資材の配膳業務、構内環境整備など、新たな業務に日々チャレンジしています。

ブチルテープリサイクル作業
ブチルテープリサイクル作業
副資材の配膳業務
副資材の配膳業務
構内環境整備
構内環境整備

ハーブティー
ハーブティー

2022年12月から、岡山県倉敷市にある「トライスルみらい農園」にて、障がい者4名がマクセルの社員としてハーブの栽培業務に取り組んでいます。ハーブは、品種ごとに担当を決め、安定的に収穫できるよう日々試行錯誤しながら栽培に励んでいます。収穫後は、ハーブティーに加工し、京都事業所の休憩室にて配布しており、社員からも喜ばれています。

障がい者雇用

2025年4月末時点では、2.6%となり、法定雇用率を遵守しています。

(年度)
障がい者雇用 2022 2023 2024
雇用率 2.45 2.30 2.4
法定雇用率 2.3 2.2 2.5

ダイバーシティ西日本勉強会への参画

マクセルは、ダイバーシティ西日本勉強会に所属しており、今年度は「若手女性キャリア」「LGBTQ」の2つの分科会に参加しております。2025年5月には、11社と共同で、20代から30代の女性社員を対象とした「若手女性のキャリアデザインフォーラム『みんなで探そう!自分のハッピーキャリア2025』」を5月15日(木)に開催しました。本フォーラムでは、ロールモデルモデルによる講演会と質問会、他社の同世代の参加者との交流できるグループワークを実施しています。自身の悩み・不安を共有したり、キャリアについてのヒントを得る機会にしています。
また、2025年6月には、5社と共同で6/12(木)にLGBTQ講演会を開催を開催致しました。本講演会では、主に人事担当者、D&I推進担当者、社内相談窓口担当者を対象に「性的マイノリティの基礎知識について」の講義と企業にお勤めの当事者の方お二人によるパネルディスカッションを実施しております。
パネルディスカッションを通じて、「LGBTQとは?」、「当事者の悩みや葛藤」や、「性的マイノリティの方々への支援を進めるうえで大切なこと」とは何かなどを対談形式でお話いただきました。
* ダイバーシティ西日本勉強会:「ダイバーシティの活用」や「ワークライフバランス」などのテーマについて、関西圏の企業・団体が、知識と経験を共有し、実践的学びを得るために、2004年4月に発足した広域ネットワーク。