マテリアリティ 価値を生み出す人・組織づくり
えるぼし 認定

 マクセルでは、特にマネジメント・リーダー層のダイバーシティに関する意識の底上げや、柔軟な働き方を実現する会社制度を見直すとともに、女性の積極採用・登用を進めながら、ロールモデルの育成を図っています。2019年度には女性活躍推進に関する状況などが優良な企業に発行される認定マーク「えるぼし」認定の2つ星を獲得し、さらなる女性活躍の推進に取り組んでいます。 
 また、障がい者も含めた、さまざまな従業員が働きやすい、働きがいのある職場づくりを推進しています。CUD(カラーユニバーサルデザイン)の浸透や、音声読み上げソフト対応のEラーニング教材づくり等のハード面に加え、職場での合理的配慮の呼びかけ等ソフト面での職場環境整備を進めています。

体制

 人事総務部にダイバーシティ&インクルージョン推進プロジェクトであるM-Wing活動の事務局を設置

目標

  • 従業員意識調査 総合満足度の向上:90%以上(2026年度)
  • 女性新卒採用:事務系50%、技術系25%以上

実績

女性の活躍推進

 採用に関しては、新卒採用の女性比率について目標を定め(事務系50%以上、技術系25%以上の継続)、進めています。2023年度入社の新入社員については、事務・営業系で初めて女性の採用比率が男性を上回りました。マクセルでは今後もダイバーシティ&インクルージョンの推進に向けて活動を続けてまいります。

活動

D&Iワークショップの実施

 2023年度は、事務局から取締役への個別インタビューや、事業本部長参加ののワークショップを行いました。あらためて自社のダイバーシティ&インクルージョン推進について議論をし、「新しいことへチャレンジする風土や仕組みづくり」、「マクセルで働く一人ひとりがD&Iを自らの責務として捉える必要性」などの課題感を共有するなど、その課題意識が従業員ワークショップのテーマに反映されました。

D&Iワークショップ
D&Iワークショップの様子

ダイバーシティ推進プロジェクト「M-Wing」

 マクセルでは、ダイバーシティ&インクルージョンを重視し、異なる価値観、感性、経験を有する人財を活かすことにより、組織の問題解決力、創造性、柔軟性の向上をめざしています。なかでも、各事業本部から選抜されたメンバーによって構成される全社プロジェクト「M-Wing」活動に力を入れており、「誰もが活躍できる会社・職場づくり」をスローガンに活動を継続しています。
 2021年度の「M-Wing」活動では、「属性の多様性」「社内役割の多様性」「価値観の多様性」に着目した3つの活動とこれらを推進するための広報活動を実施しました。 LGBTの方々への配慮や多様なメンバーで仕事を行う上でのコミュニケーション上の課題、ワークとライフをマネジメントするためのポイントなどについて、現場の声を活かしながら、教育コンテンツ、ポスターの作成やITツールの活用方法などの作成を行いました。
 2023年度に入り、「M-Wing」活動だけでなく、役員でワークショップを行い、マクセルにとってのダイバーシティ&インクルージョンを進める意義や、現状の課題などを話し合いました。経営者と従業員が一体となり、今後も多様な人財が働きやすく、生き生きと活躍できる会社づくりをめざして活動を進めていきます。

座談会
外国籍従業員と仕事をするために M-Wing プロジェクト
マクセルでしごとをするあなたへ M-Wing プロジェクト

「D&I AWARD 2024」「アドバンス認定」の取得について

D&I AWARD ADVANCED in diversity & inclusion 2024 LOGO

 マクセルは、ダイバーシティ&インクルージョンに取り組む企業を認定する日本最大のアワード「D&I AWARD 2024」(主催:株式会社 JobRainbow)において、「アドバンス」認定を受けました。「アドバンス」認定は、D&Iを先進的に進められ、ロールモデルとして日本のD&I推進を牽引し、社員一人ひとりがD&Iを尊重するような社内風土の醸成やさらなる変革に今まさに取り組んでいる企業として評価を受けたものです。
 マクセルは、マテリアリティ(重要課題)のアクションプランの一つに、「ダイバーシティ&インクルージョンの推進(多様な人財活用と異なる価値観の受容)」を設定しています。今後も、「一人ひとりが活躍できる会社・職場づくり」をスローガンに、異なる価値観、感性、経験を有する人財を活かすことにより、組織の問題解決力、創造性、柔軟性の向上をめざしていきます。

社内への風土醸成

 マクセルではダイバーシティ&インクルージョンの考え方を従業員に広く浸透するため、様々手段でダイバーシティ&
インクルージョンの風土醸成に取り組んでいます。

風土醸成の取り組み

  1. 1.ダイバーシティ推進に関するトップメッセージ
  2. 2.ダイバーシティ推進に関するポスターの作成
  3. 3.社内SNSにおいて働き方・子育て・介護などについて皆で意見交換を行う「ニコ活知恵袋 by M-Wing」の開設
  4. 4.色覚多様性に配慮した「カラーユニバーサルデザイン(CUD)」の周知
個性は可能性
ニコ活知恵袋 M-Wing
CUD M-Wing

障がい者が活躍できる職場作り

 川崎事業所では、"障がい者が活躍できる職場作り"を推進しています。2015年7月から総務課内に福祉事業所(略称CW: Community Workshop)を開設し、本格的な障がい者職場(CW)の稼働を開始しました。
 現在、この(CW)は指導者1名、障がい者5名の計6名体制で活動しています。「障がい者だから」と自らを制限するのではなく、「我々も自社に貢献したい。利益をもたらしたい。」という想いで、製品の一つであるブチルテープの端材部の分別リサイクル作業や副資材の配膳業務、構内環境整備など、新たな業務に日々チャレンジしています。

ブチルテープリサイクル作業
ブチルテープリサイクル作業
副資材の配膳業務
副資材の配膳業務
構内環境整備
構内環境整備

障がい者雇用

 2023年9月末の障がい者雇用率は、2.43%となり、法定雇用率を遵守しています。

(年度)
障がい者雇用 2021 2022 2023
雇用率 2.36 2.45 2.30
法定雇用率 2.3 2.3 2.2

ダイバーシティ西日本勉強会への参画

 マクセルは、ダイバーシティ西日本勉強会に参加しており、2023年度は、「若手女性キャリア」「LGBTQ」の2つのワーキンググループに参加しました。2024年5月には、11社と共同で、20代から30代の女性社員を対象とした「若手女性のキャリアデザインフォーラム『みんなで探そう!自分のハッピーキャリア2024』」を5月16日(木)に開催しました。
 また、2024年6月には、5社と共同で6/7(金)にLGBTQ講演会を開催致しました。本講演会では、主に人事担当者、D&I推進担当者、社内相談窓口担当者を対象に「性的マイノリティの基礎知識について」の講義と企業にお勤めの当事者の方お二人によるパネルディスカッションを実施しております。
 パネルディスカッションを通じて、「LGBTQとは?」、「当事者の悩みや葛藤」や、「性的マイノリティの方々への支援を進めるうえで大切なこと」とは何かなどを対談形式でお話いただきました。
* ダイバーシティ西日本勉強会:「ダイバーシティの活用」や「ワークライフバランス」などのテーマについて、関西圏の企業・団体が、知識と経験を共有し、実践的学びを得るために、2004年4月に発足した広域ネットワーク。