高リスク鉱物の使用状況調査|責任ある鉱物調達
高リスク鉱物の原産国と製錬所の調査(2022年度-2023年度)
関連サプライヤーに高リスク鉱物の原産国や製錬所の調査
(業界標準のRMI※1紛争鉱物対応テンプレート(CMRT※2、EMRT※3)を使用)を依頼し、リスクの特定と評価を行っています。
2022年度、2023年度のエナジー事業本部小野事業所における調査結果は下表のとおりです。
2023年度3TG調査結果では、RMIが認識している製錬業者342社を特定し、このうち158社がRMAPの認証を取得していることを確認しました(2024年9月時点)。また、サプライヤーの回答結果に基づき、認証取得製錬所への切り替えと、高リスク製錬業者利用の回避を
サプライヤーに要請していき、認証取得製錬所比率の継続的な向上を目指します。
実績集計はこの事業所のみで取り組んできましたが、今後はその他の事業所も含めた実績集計となるよう拡充しながら、責任ある鉱物調達への取組みを進めていきます。なお、調査方法については、RMIの手順に則った紛争鉱物調査を2022年度、2023年度で100%実施しています。
*1 RMI (Responsible Minerals Initiative): 世界で300以上の団体が加盟する紛争鉱物に関する取組みを主導している団体
*2 CMRT (Conflict Minerals Reporting Template): 紛争鉱物報告テンプレート
*3 EMRT (Extended Minerals Reporting Template): 拡張鉱物(コバルト/マイカなど)報告テンプレート
2022年度 | 2023年度 | |||
活動項目 | 目標 | 実績 | 目標 | 実績 |
RMI手順に則った責任ある鉱物調査の実施 | 100% | 100% | 100% | 100% |
※対象事業所:エナジー事業本部 小野事業所
3TG調査結果
2022年度 | 2023年度 | |||||
合計 | 合計 | タンタル | スズ | タングステン | 金 | |
特定できた製錬所数 | 199 | 342 | 0 | 136 | 3 | 203 |
RMAP認証取得製錬所数*4 | 133 | 158 | 0 | 67 | 2 | 89 |
RMAP認証取得製錬所比率/実績 | 67% | 46% | 0% | 49% | 67% | 44% |
コバルト、マイカ調査結果
2022年度 | 2023年度 | |||||
合計 | コバルト | マイカ | 合計 | コバルト | マイカ | |
特定できた製錬所数 | 2 | 2 | - | 3 | 2 | 1 |
RMAP認証取得製錬所数*4 | 1 | 1 | - | 1 | 1 | 0 |
RMAP認証取得製錬所比率/実績 | 50% | 50% | - | 33% | 50% | 0% |
*4 RMIのResponsible Minerals Assurance Program(RMAP)によって認証された製錬所
※対象事業所:エナジー事業本部 小野事業所
※対象期間:2022年度-2023年度
※2024年7月25日時点のRMI認定製錬所リストを参照
・特定できた製錬所は世界各国に点在しています。今回の結果では、アジア地域、北米地域が主な原産国でした。
