PEOPLE社員紹介

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社員紹介

#8
世界を動かすような、
新たなボタン電池を追求する。

Y・Iさん
Y・Iさん

エナジー事業本部 MD技術部

Y・Iさん

2014年4月入社。
耐熱リチウムイオン電池用負極材料やボタン形二次電池(STB)の開発に従事した後、2021年よりボタン形一次電池(SR/LR)の設計開発に携わる。

現在の仕事内容

医療ニーズに応え、
電池から患者様の負担軽減の一端を担う。

私は、医療機器用途向けボタン電池(SR/LR)の設計開発を行っています。従来、ボタン電池は腕時計用途を中心に使用されてきましたが、近年、糖尿病患者の方が使用されるCGM(連続式血糖値計)にも採用されるようになりました。CGMを使用すれば、頻繁に血液を採取して血糖値を計測する必要がなくなります。患者様の負担軽減の一端を担うことから、CGMの需要が急速に高まり、ボタン電池への引き合いも強まっています。CGM用途では、腕時計用途に比べて大きな電流を流す必要があるので、時には電極の材料レベルにまで立ち返って設計を見直すこともあります。また、充電できるSTBというボタン形二次電池の開発にも携わっています。お客様のご要望に耳を傾けながら、ボタン電池の設計開発を進めるのが私の役目だと考えています。

仕事に楽しさ、やりがいを感じる瞬間

一人ひとりの担当領域が広く、
電池の奥深さやおもしろさを味わえる。

自分が設計した電池が実際に製品に採用され、ワールドワイドに使われる点にやりがいを感じます。特に、医療機器など、社会貢献につながる製品に搭載された時は、とても誇らしいです。さまざまな用途から引き合いがあるため、最終製品に関する幅広い知識が自然と身につく点も、この業務のおもしろさの1つです。また、マクセルでは一人ひとりの担当領域が広いため、電池をトータル設計できる点も楽しいです。正極・負極・セパレータ・電解液といった電池の主要構成材を材料単位からカスタマイズして、電池特性のバランスをとっています。ひとえに電池の抵抗を下げるといっても、複数のアプローチがあるため、日々、電池の奥深さ、おもしろさを感じています。

Y・Iさん

マクセルの強み

要求されるレベルが高く、
医療業界からも評価される実績と品質。

マクセルでは、まずお客様の使用条件を詳細にヒアリングし、あらゆる場面で問題が生じないか判断したうえで提案することを心掛けています。懸念がある場合は、真摯にリスクを伝え、どのような使用環境であれば、より長く使えるかを提案したり、お客様の使用条件を模した評価を行ったりと、技術的なサービスに妥協することはありません。また、ボタン電池(SR電池)は1976年にマクセルが国内で初めて商品化したということもあり、長年にわたって生産実績があることも強みです。特に医療機器は患者様の治療に使用されるためトラブル時の影響度が大きく、品質要求が高いのですが、マクセルの長年の生産実績を高品質の裏付けとして評価いただけていると感じます。

「未来の中に、いつもいる」と感じる時

材料レベルから見直し、
エコフレンドリーな製品をめざす。

今後、環境負荷の高い製品や、ロスの多い製品は選ばれなくなっていくでしょう。ボタン電池はとても小さいですが、世界中のさまざまな場所で使われ、廃棄されていくので、調達から廃棄にいたるまで多くの場面で環境負荷の低減に貢献できる余地があります。そこで、私たちは今、材料レベルから環境負荷の小さい材料に置き換えられないか検討している最中です。また、一次電池であれば、使い終わりまで性能が低下しない電池特性を実現し、電池内のエネルギーを余すことなく使えるような設計をめざしています。このように、エコフレンドリーな製品を通して、社会に貢献できるような製品設計に取り組み、今後も人々の生活に寄り添っていたいと思います。

今後、挑戦してみたいこと

マクセルの独自技術を集結し、
完全オリジナル電池を世界に。

電池の開発は、お客様の要求を受けてから着手するパターンが多く、最終製品に与える影響は限定的と感じます。マクセルには独自技術がたくさんあるため、それらを結集したオリジナル電池を開発し、お客様の潜在的なニーズを掘り起こして新しい製品の実現に参画してみたいと思っています。そのためには、電池だけでなく、その周辺技術についても理解が必要になるので、幅広く知識を深めていきたいと考えています。

Y・Iさん
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