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中期経営計画MEX23の目標達成へ、
進捗状況、外部要因の変化への対応をモニタリング

 

社外取締役 
村瀬 幸子

 

 2021年度においては、中期経営計画MEX23で掲げた目標を見据え、進捗状況をモニタリングするとともに、事業環境の変化と対応について多くの議論を行いました。
 継続して企業価値を生み、利益成長を実現させていくには、社会の需要の変化に対応するとともに、新たな需要を掘り起こしていくことが重要です。MEX23のテーマである「価値にこだわる」を実現するため、セグメント成長戦略として、メガトレンドにおける潜在的需要と当社の強みであるアナログコア技術の重なる分野から「ヘルスケア」「5G/IoT」「モビリティ」を注力3分野として選定し、リソースを重点投入する方針としていますが、社会需要は常に変化し、これらに柔軟に対応する必要があることから、成長事業の進捗状況を注視しています。そのために、取締役会以外にも、必要に応じて現場から直接話を聞く機会を設けています。
 また、中期経営計画における成長シナリオに影響のある社会動向や事象がないか、それに対応できているかも注視しています。世界的な半導体の供給不足、地政学的リスクなど多くのリスク要因に対して、これまでの企業法務の経験を活かし、予想されるリスクや事業拡大のチャンスについて意見を述べることにより、イノベーションを追求し価値を生み続けられるようにしています。

 マクセルはサステナビリティ経営の強化に向け2021年度に7つのマテリアリティを特定し、2022年度にはKPIの検討に入りました。KPIに関しては、取締役会では客観的な観点から提言し、時間をかけて議論しました。事業活動に落とし込み、社員がその意味を理解し、日々の業務のなかで意識して取り組めるように、進捗状況を内容に応じた方法・頻度でモニタリングし、フォローしていきます。

 グループガバナンスの再構築として、当社グル ープ全体を強力に牽引する体制を構築すべく、2021年度に持株会社と主要事業会社を統合し、持株会社体制の解消を行い、当社グループ内の事業部門・事業会社間の横断的連携を図り、シナジーを実現する体制が整いました。次の段階としては、取締役会が、グループ全体のガバナンスの実効性を確保するとともに、ワンマクセルとして企業価値を向上すべく、グループ全体での長期戦略について十分に議論していくことが重要であると認識しています。

マクセル株式会社
社外取締役
村瀬 幸子