取締役

組織の中に眠っているアイデアを「解放」し、
マクセルのトランスフォーメーションをサポート

 

社外取締役 
ブライアン・K・ヘイウッド

 

 2020年度は、マクセルグループ全体を俯瞰して、何が強くて何が弱いか、強い部分をさらに強くするにはどうしたら良いか、弱い部分をどこまで修正できるか、ということをしっかり議論しました。 2021年度からの再出発の土台づくりに向けた準備はうまく進められました。また「マクセルは何をめざす会社なのか」ということについてもさまざまな議論を行い、エクセレントカンパニーをめざすということも共有しました。強い部分をより強くするため、まずは強い部分が何かということを明確にしなければいけません。重要なことは、強みのある事業部門間のシナジーを発揮させることです。その点はまだ十分にはできていないと感じます。

 新中期経営計画MEX23には、マクセルの強みを明確にしたうえで活かし、新たな価値を創造していくという成長ストーリーが組み込まれています。 ROIC重視の経営の枠組みを具体的に進める方向性に非常に勇気づけられました。利益を出せない会社は、新たな価値をお客様に提供できない、社員に十分な報酬を支払えない、社会貢献するための支出もできません。利益をしっかりと生み出すためのROICという考え方を全社で共有して進めていくことは非常に重要です。

 私がマクセルに提供できる一番の付加価値は、社内に眠っている良いアイデアを解き放つ支援です。その一つの方法が物事の「見える化」です。社内の常識を、データや分析を使って「見える化」して解き放つことができれば、さまざまな疑念を解消し、困難な意思決定を容易にすることができます。

 マクセルは競合他社に対して十分に差別化された技術を持っています。この強みにより経営資源を集中していけば、市場でリーダーシップを発揮することが可能です。また、マクセルは強い知的財産(IP)を持っていますし、今後も新たなIPを作っていける力があります。2020年度に土台づくりに力を入れたのは、マクセルがそういった価値を最大限活用するためです。新たなステージへと進み始めた今後のマクセルに大いに期待しています。

マクセル株式会社
社外取締役
ブライアン・K・ヘイウッド