原材料・部品、間接材、設備等の調達先、製品の生産委託先、物流委託先であるお取引先は、事業活動に不可欠であると同時に、ともに社会への責任を果たしていくパートナーでもあります。
マクセルグループは、このような認識のもと、お取引先と一体となったCSR活動を展開し、各事業活動への期待や要請に誠実に応える活動を実践しています。

「SCM八策」における重点施策

マクセルグループでは、事業本部が独自に運営していた調達を改め、調達SCM戦略部が横串を刺し、「SCM八策」(下図)を行う組織とし、各事業本部の製品に直結した調達活動を活かしつつ全社統一方針に基づいた活動と市場環境の変化に対応した活動を推進することで成果を上げています。

SCM八策
1集約購買 事業部門が独自に行っていた間接材や共通部材の調達について本部への一元化を推進しています。特に、電力については、電力の全面自由化を活かし、2017年度より本州と九州に点在する製造拠点の電力供給を6社から2社に絞り込み、2018年度も引き続きコンペを実施し最適な取引先と契約を締結しました。
2原価企画 2018年度よりマクセルグループとして機種別損益推進プロジェクトが発足し、不採算製品の対策・改善活動を開始しています。その取り組みの一環として、お客様のための製品価値向上をめざすVEC(Value Engineering for Customers)活動をさらに進化させ、各事業本部の原価企画エンジニアリング推進担当者と連携し新商品のニーズを探索する構想設計の段階から調達が入り込んだ活動を推進しています。コーポレート調達と事業本部の調達を含めた関連部署との連携した活動により、マーケット動向をシミュレーションしながら、お取引先が持つ付加価値、改善や新たな着想を取り入れ、適正な売価とコストを実現しています。
3グローバル調達 海外事業所の代表者も交えた調達責任者会議を年2回招集し、コスト削減や最適調達先の選択について情報・ノウハウを共有する会議を開催しています。マクセルグループではこれまで、円高対応のためにシェーバーやドライヤーの生産を海外に移し、OEM製品を輸入しており、海外調達が約半分を占めています。そのため、現地調達力の育成を目的に、2018年度は海外拠点バイヤーの日本での調達業務研修を検討しています。狙いは、海外バイヤーの人財育成と日本国内のお取引先の最新情報の取得に加えて、海外取引チャネル・ルートを活用したW/W調達を推進することであり、グローバル調達の強化につながる活動に努めています。
4物流費・棚卸資産適正化 「物流改善や在庫の見える化」などにより、売上高物流費率を低減する取り組みを進めています。原材料等に資金を投入してから売上を回収するまでのキャッシュ・コンバージョン・サイクルを短縮するため、各事業本部の物流担当者と連携し、改善を進めています。
5パートナリング・アライアンス パートナリングでは、日頃より品質・価格・納期面においてご協力いただいているお取引先を年1回開催のマクセルパートナーDayにお招きして、マクセルグループの姿勢や方針、CSR意識を共有し、「パートナーシップの強化」を推進しています。
6コンプライアンス お取引先との公正な事業慣行を定めた「資材調達取引行動指針」、「基本と正道」に則ったコンプライアンス遵守を周知徹底しています。2017年度よりマクセルグループの調達リスク管理委員会を立ち上げ、その中の遵法対策分科会で、各種法令遵守に向けた教育・指導等を実施しています。

上記1~6の項目について、お取引様と連携した調達活動を円滑に遂行するため、マクセルグループでは「7 業績連動型KPI」と「8 業務PDCA」を調達部門で先行管理を行い、適宜、市場環境の変化に対応したお取引先への協力要請をタイムリーに実施することを心掛けています。
マクセルグループでは、市場環境の変化を先取りする原価企画型開発活動を推進し、お取引先から新しい提案(独自技術、先行開発、新素材等)をご提供いただくことで、相互の共創共栄となる「原価企画エンジニアリング活動」を拡大していく方針です。

CSR調達の推進

マクセルグループでは「サプライチェーンCSR調達ガイドライン」に基づき、サプライチェーン全体にわたり、CSR調達を推進しています。取り組みにあたっては、日々の調達活動、期初の事業方針説明会、パートナーDayなどによるダイレクトなコミュニケーション、調達専用サイトによる周知など、さまざまな方法でマクセルの姿勢や方針、CSR意識をお取引先と共有し、「パートナーシップの強化」を推進しています。

2017年10月、主要お取引先93社をご招待し、「2017年度 マクセルパートナーDay」を開催。
マクセルホールディングス発足の狙い、新生マクセルグループの成長戦略、競争優位なバリューチェーンによる共創共栄について、共有と確認をしました。

17年度は、マクセルグループ調達リスク管理委員会の取引先管理分科会で、お取引先と連携した不測事態への対応(緊急時の備え)に関する確認、使用している化学物質の把握、紛争鉱物に関して責任あるサプライチェーンの構築をめざす取り組みへの協力を進めました。