マクセルグループでは一人ひとりの個性を尊重し、働きがいのある職場を実現することを目的に、さまざまな取り組みを行っています。ダイバーシティやワークライフデザインの実現、企業としての強みである技術を次世代へと継承していくための人財育成を推進しています。

求める人財(基本的な考え方)

マクセルでは、「自走できる社員」「知恵を出す社員」「活発で前向きな社員」の3つを求める人財像のキーワードとしています。
これまでの事業再編を通じて、さまざまな専門分野を持つ人財が集まりました。こうした人財の多様性を活かしつつ、専門性を融合、連携させることで新たな価値創造に挑む必要があります。マクセルの持続的成長は、人財のダイバーシティ(多様な人財の活躍)、より働きやすい職場に向けた環境整備、そしてシナジーを創出しやすい社風への転換が鍵を握ります。
今後も、マクセルブランドへの信頼をさらに高めるため、成長を支える優秀な人財の採用・育成に一層注力していきます。

人財育成

マクセルでは、「グローバル」「営業・マーケティング」「技術」「調達・SCM」「経営管理」の5つの分野ごとに人財育成施策を展開しています。「新入社員研修」「2年目研修」「新任主任・技師研修」といった年次や階層に応じた研修やそれぞれの専門分野に特化した技術研修など、さまざまな教育制度を設けています。今後も定期的にブラッシュアップを図っていく方針です。
さらに後継者育成にも力を入れており、次期、次々期の経営幹部候補者を選抜し、教育や人事異動等を計画、推進することにより強い事業、新たな事業を創出する人的基盤を強化しています。

人財育成の体系図

グローバル人財の育成

グローバルビジネスを担うリーダー育成、海外で活躍できる人財育成の一環として、当社の海外拠点における1年間の「海外業務研修」や成長市場における当社の事業機会を考える「海外短期フィールドワーク」という研修制度を導入しています。
2017年に見直した「海外短期フィールドワーク」では、成長するアジア地域へ実際に赴き、多様な価値観や文化を体感する中で、現地の企業や大学等と連携しながら、当社の事業機会を考える新たな取り組みを実施しています。

ダイバーシティマネジメントの推進

マクセルグループでは、ダイバーシティを重視し、異なる価値観、感性、経験を有する人財を活かすことにより、組織の問題解決力、創造性、柔軟性の向上をめざしています。
これまで社内プロジェクトである「M-Wing」活動を通じて、ダイバーシティ推進サイトの開設、eラーニングの実施やワークライフバランスに向けた仕組みの検討など、全社レベルでダイバーシティを推進しています。
2017年度は勤務・休暇制度の運用に関する管理職を対象とした講習会や職場勉強会、育児休暇を取得した男性社員の座談会等を実施し、より多様な働き方が可能となるよう取り組みを進めてきました。

海外従業員の声

Saravanan Muniandy
Production Manager
Parts & Units Production Department
OPTO Components Division
Maxell Tohshin (Malaysia) Sdn. Bhd.

ビューカメラとセンシングカメラに適用される車載カメラ用レンズユニットの製造をリードするマクセル。このレンズユニットは、運転者にとって第3の目です。凹凸やレンズの形状が最終的に高品質であればこそ最終ユーザーの期待に応えることができます。
私は8年前、カメラレンズユニット製造部門でのキャリアをスタートしました。最初が最も難しい仕事でしたが自らの目標達成に注力した結果、車載カメラ用レンズ部品とユニットの生産及び運営管理を担当するマネージャーに任命され、マネジメント間の連結ピンの役割を果たしています。生産と品質を担当する中で、会社の目標を達成するために、あらゆる面ですべてのスタッフとのコミュニケーションを大切にしています。常に意識しているのは、車載カメラ用レンズユニットが運転者にとってどれほど重要な目であるか、そして製造及び品質が与える重要性について、つまり、カメラレンズが人間の別の目の役割を果たし、安全を担保することです。
ポジティブな職場文化の促進とマイナスの価値の排除は、スタッフが共有する企業文化です。スタッフのアイデアを尊重し、貴重なインプットと捉えること。人から学んだことを分かち合い、学び合うこと。品質を自らのことと捉え、質の高い継続的な改善を促進していきます。

働きやすい職場づくりの促進

マクセルでは、すべての従業員がライフスタイルやライフステージに応じて柔軟な働き方ができるよう勤務制度を整備しています。特に仕事と家庭の両立のため、育児や介護については法定水準を上回る制度を設けています。また、制度利用者の職場復帰の支援も積極的に行っており、育児・介護休暇を取得した従業員の復職率は100%となっています。2017年度は年次有給休暇の時間単位行使制度を導入し、より柔軟な働き方ができるよう環境整備を進めました。

育児・介護関連制度の利用実績
2015年度2016年度2017年度
育児休暇 16人 11人 17人
介護休暇 1人 1人 0人

女性の活躍推進

マクセルグループでは、ダイバーシティに関する意識の底上げや会社規則を見直すとともに、女性の積極採用・登用を進めながら、ロールモデルの育成を図っています。また採用に関しては、新卒の定期採用における男女比率について事務・営業系50%、技術系20%を目標に取り組んでいます。その結果、定期採用における女性比率は2017年度の13%から2018年度は35%に増加しています。

ダイバーシティ推進プロジェクト「M-Wing」

ダイバーシティ推進プロジェクト「M-Wing」を通して、ダイバーシティに対する考え方が、少しずつですが全従業員へ浸透しつつあります。また、在宅勤務や年次有給休暇の時間単位行使制度など、柔軟な働き方をサポートする制度も整ってきています。私が所属するチームでは、制度の効果的な活用方法や、マクセルに足りない部分を客観的視点から提案するヒントを得るために、積極的に社外との交流活動を進めてきました。他社の具体的な取り組み事案を知ることで、それぞれのライフステージに合った「働き方の選択肢」を増やすことの重要性、一人ひとりが具体的な将来を思い描くことの大切さを実感しました。「会社」と「働く人」の両方向から変化を起こし、「誰もが活躍できる会社・職場」の実現に向けて、これからも活動を進めていきます。

労働安全衛生活動の推進

マクセルでは、健康と安全はすべてに優先するという「労働安全衛生基本方針」のもと、グループ一体となって労働安全衛生活動を展開しています。
国内各事業所間による相互安全巡視を実施して安全衛生レベルの向上に努めるとともに、2015年度には全世界共通の安全基準である「ミニマム安全基準」を導入しました。今後は、日本を基準に海外においても適用できる安全基準を策定し、海外拠点に順次導入していきます。
2018年度からは国内における緊急事態対応や海外におけるリスク対策マニュアルの策定を進め、従業員が安全に、かつ安心して業務遂行できるサービスを提供していく予定です。

従業員の健康維持・増進の取り組み

マクセルは、従業員がはつらつと活躍できることが企業の成長と企業価値の向上に欠かせないと考え、従業員の健康維持・増進の取り組みに注力しています。
従業員の健診・レセプトデータを利用し、生活習慣病該当者やその予備軍を対象とした予防プログラムを実施しています。海外出向者についても、健康診断の受診を徹底し、健康管理を強化しています。
メンタルヘルスに関しては、EAP*1を通じて、従業員が抱えるさまざまな悩みについて外部相談窓口によるカウンセリングを活用しています。また、メンタルヘルスプログラムの一環である職場復帰支援として、リワークプログラムを導入しており、専門スタッフの助言を得ながら個別に対応しています。
さらに改正労働安全衛生法によるストレスチェック制度についても、2016年6月より運用を開始しました。
さまざまな取り組みの結果、2018年2月、経済産業省と日本健康会議*2が主催する健康経営優良法人認定制度*3において、従業員の健康管理を経営的な視点で考え、戦略的に取り組んでいる法人として、大規模法人部門で「健康経営優良法人 2018~ホワイト500~」に認定されました。