ハイパワータイプ円筒形リチウムイオン電池を開発
〜最大出力20アンペアのハイパワーを実現〜
2007年9月18日
日立マクセル株式会社(執行役社長:角田 義人)は、18650タイプ(直径 18mm、総高 65mm)で最大出力20アンペアというハイパワーを可能としたほか、高い安全性を確保したハイパワータイプ円筒形リチウムイオン電池を開発し、2007年末よりサンプル出荷、2008年春より製品出荷を開始します。
ハイパワーが必要とされる中型二次電池市場には、電動工具、電動アシスト自転車、電動バイク、コードレス家電などのアプリケーションがあり、これらに搭載される電池には数アンペアから数十アンペアの大電流放電が求められます。現在、二次電池であるニッケル・カドミウム電池やニッケル水素電池が主に使用されていますが、昨今の環境問題や機器の軽量化の動きからリチウムイオン電池がこれらの電池に置き換わる動きが急速に進んでいます。
マクセルは、このような市場の動きを的確に捉え、これまで課題とされていたリチウムイオン電池の大電流放電を可能としたハイパワータイプ円筒形リチウムイオン電池を開発しました。マクセル独自の均一分散プロセス技術により正極の内部抵抗を低減するとともに、特殊処理を施した負極材料の採用により大電流充放電を可能にし、最大出力20アンペアを実現しました。また、熱安定性の高い材料であるスピネル型Mn酸化物を含むマクセル独自の正極組成としたほか、熱収縮が小さいセパレータを採用することにより安全性と信頼性の高い電池を実現しました。
これまでマクセルは、磁気テープの高密度充填技術や薄層塗布技術を活かして、高容量の角形リチウムイオン電池を商品化し展開してきました。今回開発したハイパワー用円筒形リチウムイオン電池は、事業化を加速させるためのプロジェクトである「ビジネスプロジェクト」と位置づけて推進しており、今後、将来大きな需要が期待できる中型二次電池市場を視野に入れて展開していきます。
今後もマクセルは、第一に高い安全性、さらに高性能化・大容量化、環境への配慮など、様々な側面から技術開発を進めるとともに、新たなリチウムイオン電池のラインナップを展開することで、電池ビジネスのさらなる拡大をめざしていきます。

ICR18650PA


ICR26650PA(参考:開発中)

主な特長
- ハイパワーを実現
マクセル独自の均一分散プロセス技術により正極の内部抵抗を低減するとともに、特殊処理を施した負極材料の採用によりリチウム受け入れ能力を向上して大電流充放電を可能にし、18650タイプで最大出力20アンペアを実現しました。
- 高い安全性を確保
熱安定性の高い材料であるスピネル型Mn酸化物を含むマクセル独自の正極組成としたほか、異常高温時でも熱収縮が小さいセパレータを採用することにより安全性と信頼性の高い電池を実現しました。
- ハイパワーアプリケーションに対応
「18650PA」はハイパワーとリチウムイオン電池の特長である高電圧をあわせることにより、従来のニッケル・カドミウム電池、ニッケル水素電池を使用していたハイパワーアプリケーション(電動工具、電動アシスト自転車、電動バイク、コードレス家電など)に対応します。
マクセル PAシリーズの主な仕様
| 型式 |
ICR18650PA |
ICR26650PA(参考:開発中) |
| サイズ |
直径:18mm
高さ:65mm |
直径:26mm
高さ:65mm |
容量(0.2C放電時)
|
1500mAh |
2600mAh |
| 標準充電電圧 |
4.2V |
4.2V |
| 放電終止電圧 |
2.5V |
2.5V |
| エネルギー密度 |
336Wh/L |
279Wh/L |
| 最大出力 |
20A |
60A |
サイクル寿命
(1C充電/1C放電時) |
500サイクル |
500サイクル |
| 質量 |
45g |
90g |
| サンプル出荷時期 |
2007年末 |
未定 |
| 製品出荷時期 |
2008年春 |
未定 |
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